2023年5月14日日曜日

反戦反核のうた

 静寂の海に漂う、 猫のように瞳を細めて。 黒い影、無形の雲、 それらは海底に沈む。

街角のカフェ、ジャズが響き、 喪失の物語が語られる。 古いレコードは旋律を繰り返す、 音楽はそのまま、言葉はそのまま。

本とビールと孤独、 それらは混沌からの避難所。 しかし、鏡に映るのは、 まだ傷ついている青いガラス玉。

深夜、雨が窓ガラスを打つ、 それは遠い地の鼓動。 無力感が心を満たす、 それでもまたペンを握る。

文字が紙に舞い降りる、 静かに、しかし力強く。 それは一つの願い、 小さな声、しかし決して消えない。

人々は出会い、別れ、 再び出会う、繰り返し。 願いを込める声が増えてゆく、 それはきっと、何かを変える。