2015年1月16日金曜日

【将棋】 考察 『初心者のための角換わり腰掛け銀』


こんばんわ蒼井です(^^ゞ


今日は、角換わり腰掛け銀について考察してみました


【将棋】 考察 『初心者のための角換わり腰掛け銀』 ~先後同型からの42173~


はい、というわけで角換わり腰掛け銀の先後同型からの定跡を考察していきます
あくまで初心者向け~低級向け、と思ってみてくださいね


局面は


この局面です
手番は先手


※まず、ここに来るまでの変化で

居飛車党でなければ、角交換して、銀をあがったあとに
四間飛車(レグスペと呼ばれる戦法も)、向かい飛車、中飛車?などすることもできます。

居飛車党であれば、だいたいこのような形になるのではないでしょうか
かなりざっくりですが(笑)

それから、角交換して居飛車と決めた場合は、見よう見まねでいいので
大体同じような手順で組んで行きましょう。
金あがって、46歩をついて、銀をあがって…という風に

38銀から47銀と上がる手順を好む棋士もいますが(作戦に幅をもたせるため)


ほんとに例えばですが、


こんな風に組んだあとで、
48銀~47銀~56銀なら良いですが
ここで、▲38銀とあがってしまうと…
△39角打ちとされてボロボロになってしまいます

相手が角を手持ちの時は、序盤の駒組みは相手の角打ちに気をつけて組んで行きましょう
逆に、手順が同じなのに、相手が角打ちをしてきた場合は、
その角を捉える手順があるはずなので、角をいきなり打たれたからと言って、
慌てるのではなく落ち着いて対応しましょう


ちょっと局面は変わりますが



私のipodに入ってる金沢将棋なんかは、レベルが高くても、この局面で
△58角打ちとしてきたりもします

確かに馬は作れるのですが…
△58馬▲68金引△49角成…

慌てず▲69金△75歩▲59金
とすれば、馬を捉えることができます

まぁCPUなりにそこから攻め手作れる自信があるから、そうやってるのですが
序盤の駒得は裏切りません。正しく指せば、大差で勝てます。

逆に人間同士の対局で、攻め手側がうまくて、
守る側が弱いと、負けてしまうかもしれませんが…。



さて…本題に戻りましょう


先後同型の局面

初心者同士の対戦だと、ここまで来ないことも多々ありますが…
とりあえず、この手順や形だけを覚えて、この局面にたどりつく人もそれなりに多いと思います

しかし、ここから手待ちの手以外は何をしても、ただ歩を取られてしまうだけ…どうしよう?
って思う人も多いと思います。相矢倉の歩が全部突いてある状態とか
居飛車穴熊 対 銀冠とかも歩がお互い突いてあって、何をしていいのかわからない状態とか。

(プロの将棋は)「開戦は歩の突き捨て」からと言います。
まぁこれは昔の言葉で、昔は、がっぷり組んでから、さあやるぞっていう将棋だったから
だそうですが、現代でもこの言葉は当てはまる局面は多々あります
(その時代から、谷川浩司の出現でだいぶ将棋が早くなったそうですが…
ここ数年の将棋はもっと速くなった気がします。
澤田慎吾、斉藤慎太郎、千田翔太など、
ここだって時にしっかり読みを入れて攻めている気がします。


さて




ここから、どうしたら良いのか
歩を42173と突き捨てて行くのが攻め手を作っていく手順です

何回かそういう対局を見て、自分もやるときに、4筋ついて…2筋ついて…?あれ?次は?
ってなっていたりしましたが(笑)

「世に伊奈さん」というゴロがあって、それを聞いてから、すっかり覚えました(笑)
 4   2  1  7  3
伊奈という棋士がいるんですよ。


ただ、
この手順の意味が私が分からないので、考察してみたい、と思ったのがきっかけです


総じて言うと、この手順でないと
途中で後手から☖6五歩と反撃する選択肢を与える
からだそうです。


その根拠を示すのは、まだ棋力が無いので(汗w)
この記事では、それぞれの突き捨ての意味を書きます
ただ闇雲に突き捨てているわけではないのですよーと言う事を解っていただけたらと。


※ちょっとした勝負術ですが

対局していて、手が無い時に、
歩を突き捨てたりして行くのですが、
そういうときは、一手一手考えないで、ある程度まとめて、
読みが決まったら、ポンポン突き捨てましょうw

一手一手考えると「相手も何かあるのかな?」って考えさせてしまいますが
手がない時に、ポンポン突き捨てされると「ああ、やぶれかぶれだな」と思ってくれますからw
ただ、ほんとにただ突き捨てるだけでは意味がありません
意味がある突き捨てをしましょう。
プロは一手一手、その手には意味が色々あります。流れでの意味の場合もありますが。


さて

①▲45歩 ②▲24歩 ③▲15歩 ④▲75歩 ⑤▲35歩


この手順の目的は、
連続して歩を突き捨て、☗7四歩の狙いを含みにして手を作る。
ということらしい、
突き詰めて言うと、1歩手に入れて▲74歩打として桂馬を取るためだけに
この定跡がある、というのはちょっと驚きましたがw
…そのままだと先手「有利」という結論が出てるから、それで良いんでしょうね…
でも歩の突き捨ての反動が色々ありそうですけれども…w

さて、

①~⑤で順番に書いて行くのも良いですが
1手の意味として一番わかり易いのは

②▲24歩かな、と。

可能性としては
△同歩、△同銀、△その他
がありますが、

その他(放置)すると▲23歩成というきつい手があります
△同金▲同飛成と勝負がほぼ決まってしまいますね。


色々な局面があるなかで、歩を突き捨てられてからと言って、
必ずしも取らなくてはならないわけではありません


そういう局面は無数にありますが
上記の①~⑤の中でも、この順番の流れがないなら、

③15歩なんかは、必ずしも相手をしなくてはならないわけではないでしょう

だけど②のような飛車先の突き捨ては相手をしないと勝負がほぼ決まってしまいます


さて、同じく
②24歩の意味は
上記の通り、・放置がまずい、というのと
・▲として飛車先を軽くする、という意味があります。
それから、▲24歩△同歩に、1歩があれば、歩の手筋の継ぎ歩▲25歩打ができます。
これは△同歩に対して、▲同桂や、▲同飛とすることができます
まぁ継ぎ歩は手筋なんですが、歩成まで遠いので、これは手抜ける場合もありますが
何にも無い時の継ぎ歩を放置すると、相手に攻め手を与えてしまうだけなので気をつけましょう

この▲24歩に対して
同歩、同銀と手がありますが

普通は同歩、
△同銀は、いつでも▲24飛車、と刺し違えられる場合を生む

①▲46歩は
②に対して▲同歩に、やや限定させるための手でもありますね


記事が長くなったので、(あと寝なければなのでw)あとは後日考察しますが

もうひとつだけ

①▲46歩

この手はやや放置しても良さそうな手でもあるが(初心者的には)
相手が歩をくれるのだから取った方が良いような手でもある


1.放置した場合、▲44歩とただで1歩とられる

1.1 放置しても▲44歩~▲43歩成の時に△同金と取れば、1歩の損だけでもあるが
▲61角打ち、▲51角打ちなどの隙を与えることにもなる

1.2▲44歩の時に△34銀という手もあるが、
多分その場合

▲45歩△22玉のような手▲44歩△同銀
―▲75歩△同歩▲74歩打で、先手やや有利
他にも―▲15歩△同歩▲14歩打△同香▲24歩△同歩▲同飛車△23歩打だと
▲14飛があって先手優勢。
△23金などであるが、形を乱されて、やや後手不利。

それと

2、まっすぐ行く変化としては、膠着状態から
▲45歩△同歩に、▲45銀△同銀▲同桂 と行くこともできる
(その局面は必ずしも優勢というわけではないが、攻め繋げるなら優勢)

そこで△44銀なら、さきほどのような攻め手を作ることもできる



















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