2016年2月23日火曜日

【将棋】振り飛車の話その1

見聞きしたこと、自分で思ったことを書いてみる


①振り飛車は後手番の戦法である


将棋の普及、将棋に興味を持ってくれた人に将棋を教える活動をしているので
将棋の魅力や伝えたいことなど色々ある
初心者の人はそう考える必要はないのだけど、
1手1手の意味や、どんな本質があるのか、とか考えてみるのも将棋の楽しさの一つかと思う。
そこで今日は少し「振り飛車」についての話を書いてみようと思った。

昔の話、「振り飛車は後手番の戦法」と言われていたらしい。
という言葉は聞いたことがあるが、それは何故かと考えてみたことがあるでしょうか。

1,先手番で角道をとめる

そもそも先手は、後手より1手もしくは半手ほど早い、
先手は戦法を選べる、手が早いので攻めに適している、ということがある。
(攻めに適しているのは、良く初心者向けの本に書いている、
数の攻めで突破しようとかあるが、先に攻めて、
1手ずつ増やしていけば先に手をつけた方が勝つ)

振り飛車党(振り飛車をやろうと思っている)の人は
「初手▲76歩」
間違っても初手26歩は突かない。
居飛車をやろうと思っている場合は、どちらもあり得る。
初手▲76歩は角道を開けて駒の働きを良くしている意味でも定跡、統計的にも常識的な手。

初手▲76歩は、「角道をあけて相手陣をにらみますよー、さあ対局開始だー」という手です。
対して居飛車?の後手も「そっちが角道あけたなら、こっちも開けますよー」と
△34歩

これでいつでも角交換できる状態になります。
それに角交換は、角交換を仕掛けた方が1手損します、「損する」というのはやや語弊がありますが…。
後手としても、角交換してくれるなら手順に銀が上がれて良いよーという手です。

コレに対して、昔の振り飛車、というのは、角交換を拒否していました。

「角交換いやだよー」と
▲66歩

この▲66歩が問題で、
自ら開いた角道を自分で閉じてしまうのです。
この▲66歩を見て、後手としては
「あ、角道閉じちゃうんだー、じゃあこっちは好きな駒組みできるよね。
もしくは角の利き活かしたまま、他の攻めもしちゃうよ」というような意図がでてきます
ここで△44歩はそういう意味では良くない手です。
△84歩と飛車先を伸ばしてくるのが一番早い攻めになりますか

と、対局開始の2手~4手にこんな意味合いが含まれるのです、
こういうのを考えたりするのも将棋の奥深さを楽しめます^^。

ということで、これが後手振り飛車ならば、角道を自ら止める△44歩もまぁ
先手番の時よりかは悔しさはないのかな、ということになります。

2、飛車を振って攻められる筋の守り駒として使える。


居飛車が攻めてくるのは、基本的には飛銀桂を使って攻撃してくる123筋
どこの筋を攻撃してくるのかを見極めて、
「先手が攻めてくるなら、後手としては守りましょうかね」という感じですね。
飛車をその筋に振ることで守り駒かつ、相手と交換、または攻めが失敗したなら
そこから逆襲も。

居飛車が飛車先の歩を伸ばして飛車の動きを楽にする手は2手かけて2マス分、
飛車先の歩を交換しても4マス。しかも5手かかります。
それに比べて、振り飛車としては、初形から6マス移動できます。
角を一個あげれば(2手)、8マス(9マス)どこにでも移動できます。

基本的に四間飛車でも三間飛車でも、その筋に固執するのではなく
攻められてる筋に飛車を回って捌き形にすることが大事です。
これは守ると同時に捌く、というのを目的としているんですね。

話は少しそれますが、将棋は「攻め」と「守り」の強さ(「守り」なのに強さ?と矛盾してそうですが。)
は、五分五分ではないと私は思っています。大事さという意味では五分五分かと思いますが。
というのも、「理論的な攻めは受け切れない」とか、二歩は打てないとか、歩は「と金」に成れるので、受け駒と攻め駒の総量は攻め駒の方が多い、やや状況によるけど、主に初形で見ると、
攻め方が駒を足せる段が多い(香車とか)という風に、
攻め:守り=6:4とか7:3ぐらいではないか、と思います。
但し、攻めの方は手数がかかる、守りは少ない手数で、成果を得れるというのも少し研究して思いました。(例えば、初形から相掛かり棒銀のような形で攻める、後手は、32金の1手だけすると攻め17手ぐらい:守り3手ぐらいになりました。これは突破されるので、先手勝勢になりますが
32金の一手だけで、そこそこ防げるというのが大きいな、と。
もっと言えば、その筋に飛車を振れば、単純な棒銀は防げますが。
このように、攻めと守りでは強さが違うので、大事なのは、さくっと守り形を作って、
攻めの形を作っていくのが大事なのかな、と思っています。

②振り飛車は受けてカウンター

振り飛車は後手番の戦法、ゆえに、自ら角道を止める振り飛車ならば、
先手側から攻められるというのは必須と言えなくもないでしょう。
相手の攻めをいかに守り、捌き、またはカウンターを狙う、
それが本来の(後手番)振り飛車の極意、楽しさ、とも言えるでしょう。

まぁ、しかし、そのカウンター要素に含まれることですが、
タイミング良く角道を開けることが、
まさにクロスカウンターよろしくのカウンターになる場合もあるのが醍醐味でもありますね。


さて、次回(いつになるかw)に書こうと思いますが、
本来は振り飛車は後手番の戦法、受けの戦法でありますが、
角道を開けたままの振り飛車は攻めの振り飛車、と言えるでしょう。
角道オープン、角交換の振り飛車
ここ数年、藤井さんが角交換四間飛車を流行らせた時(一応この戦法自体は昔からあったようだがB級戦法だったらしい)は、後手番の戦法と言っていたので最初はそれだけ思っていたが

角交換四間に限らず、角交換する振り飛車は
「攻める振り飛車」
自分から角交換することも含めて手損もあるので、先手番の方が良いと思います。
そして、記事とは関係ないけれど、
自分は受けの棋風なので、角交換四間をしても、
攻めて重く、受けに回ってしまうことが多いので…
それでなんとかなる場合もあるのだけど、上手い人だとあまりうまくいかず
うーんって思っていて、この記事を書こうと思ったきっかけの一つに
先手番だとより良いが、
角交換四間の場合は、攻める振り飛車なんだから、やはり受けてばかり行くと
その本質として、ちぐはぐだな、と。自分から攻めていくことを意識しないとダメだな、と
思ったつい最近。あとは将棋は、色々バランスのゲームなので、それも意識しつつ。