2022年2月10日木曜日

私小説作家、西村賢太を偲ぶ #01

私小説作家、西村賢太を偲ぶ #01


2022年2月5日、作家の西村賢太氏(54)が亡くなった。

 https://bunshun.jp/articles/-/51903

54歳、早すぎる死

西村賢太氏の著作が好きだった私には、

その訃報はとても衝撃でした。


虫の知らせ?

最近本はAmazonの中古や新刊で買う事が殆どでしたが、
思う事があり節約志向へ。
遡ること1,2週間程、久しぶりにBOOKOFFでゆっくり本を見つつ、中古の本を買い漁った。
「廃疾をかかえて/西村賢太」も以前に読んではいるが再読しようかと購入した。
それから少し前の事、普段は文芸雑誌があまり視界に入らないが文學界に西村賢太さんの作品が載っていて、図書館で借りて読んだりもした。

5日、職場にて休憩中「廃疾をかかえて」を読んでいた(苦役列車も数ヶ月前に再読した。)
SmartNewsから訃報のポップアップ
❝西村賢太、死去❞
思わず「え!うそ」と声をあげてしまう程、私には信じられない出来事だった。

最近多くの人が亡くなっている(ように見える)が、
その中で断然一番で驚き、そして悲しい。
志村けんさんの死もジワジワ、心にくるものがあるが。

死因は?

こういう所が気になってしまうのはサガかもしれないが
非常に無粋であるとはいえ、気になってしまうのはご愛嬌。
時期が時期なだけにやはりコロナ(やワクチン)関係だろうか?と疑ってしまうが、
西村賢太氏の場合、体型を見ても私小説を考えても、
生活そのものが破滅型なので、いつ何が起こってもおかしくない
というのが正直なところ。54歳まだまだこれから、という所であるが
天寿であったのかもしれない。
数日前に、石原慎太郎氏が亡くなったあと、読売新聞に寄稿したことも
文中にも書いてあるが西村賢太氏にとって、
石原慎太郎氏の訃報はかなりショックだった事もあるのだろう。
前日のタクシーでの体調不良から病院とあったが、赤羽からのようなので
お酒を飲んでいたのかなぁと。色々重なって、脳よりも、やはり心臓かなぁと。
(個人的に私は反ワクチンなので、西村氏がワクチンを摂取していて、心筋炎があったら、とてもやるせない…。)

作品と西村氏の事、私の思い

氏の作品は、ただの日記みたいな本…は、除いて(笑)ほぼ読んでいるので
大ファンと言っても差し支えないだろう。
新刊を追うほどではないが(元々小説は全般新刊情報を求める事が少ない。)
見かけたら読む、図書館であったら借りる。
それに以前、芥川賞獲った後だと思うがお会いしたこともある。
取材の録音担当としてだが。芥川賞を獲りテレビのインタビューを見て、取材を録音、
その時ぐらいから、ファンになっていたのかも。
賞を獲った「苦役列車」を勿論、賞を獲ったから”知って”❞読んだ❞のだけど
それから氏の作品の大ファンになった。
正直、本の内容もあくまでも私小説であるが小説の主人公の性格も
おそらく西村賢太氏自身も褒められった内容ではない、とても酷い人間だと
思うのだけど、本は非常に惹き込ませる、読まされる文章、文学である。
まぁ女性でこの作家の作品が凄いって思うことはまず無いように思うけれど(汗)
芥川賞を獲ったあとから、現代日本の私小説の第一人者だと私は思っている。
私小説をそれがほぼ初めてだったし、他の私小説を読んでみたりはしてないのだけどもね。
西村氏が敬愛していた藤澤清造氏の作品は読んでみたいかな。

もう西村氏の著作を読めない、と思うと非常に悲しい気持ちになる。



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